
映画「木の上の軍隊」を観てきました
この夏話題になっていた作品『木の上の軍隊』をやっと劇場で観ることができました。実話を元に作られたストーリーで、ユーモアと緊張感が絶妙に同居する“今までに無い感覚の戦争映画” です。すばらしい作品でした。
監督,脚本は、『平 一紘』監督。
第17回TAMA映画賞 最優秀新進監督賞を受賞するなど今、とても勢いがある沖縄出身の若手実力派の映画監督です。
作品情報
出演:堤 真一 山田裕貴
監督・脚本:平 一紘
原作:「木の上の軍隊」(株式会社こまつ座・原案井上ひさし)
企画:横澤匡広
上映時間:128分
プロデューサー:横澤匡広 小西啓介 井上麻矢
制作プロデューサー:大城賢吾
企画製作プロダクション:エコーズ
企画協力:こまつ座
制作プロダクション:キリシマ一九四五 PROJECT9
後援:沖縄県
特別協力:伊江村
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2025「木の上の軍隊」製作委員会
公式サイト:https://happinet-phantom.com/kinouenoguntai/
公式 X(旧 Twitter):@kinoue_guntai
あらすじ
「あの日、俺たちは、この島に残された2人だけの軍隊だった。」
太平洋戦争末期、戦況が悪化の一途を辿る 1945 年。飛行場の占領を狙い、沖縄県伊江島に米軍が侵攻。激しい攻防戦の末に、島は壊滅的な状況に陥っていた。爆撃が続く中、沖縄出身の新兵・安慶名セイジュン(山田裕貴)が母の安否を確かめようと防空壕の外に出たところ、敵の激しい銃撃に追い詰められてしまう。仲間が次々と殺され、親友の与那嶺ともはぐれてしまった安慶名は、宮崎から派兵された少尉・山下一雄(堤真一)と合流する。2 人は敵に囲まれながらも、命からがら大きなガジュマルの樹上で身を潜めることに。圧倒的な戦力差を目の当たりにした山下は長期戦を覚悟し、援軍が来るまでその場で待機することを決断する。
だが戦闘経験が豊富で国家を背負う厳格な上官・山下と、島から出たことがなく戦中でもどこか呑気な新兵・安慶名はさながら水と油。話も性格も噛み合わず、ぎくしゃくとした関係のなか、2 人きりでじっと恐怖と飢えに耐え忍んでいた。
やがて戦争は日本の敗戦をもって終結するが、そのことを知る術もない 2 人の“孤独な戦争”は続いていく。日に日に広がる米軍基地を見つめながら、僅かな食料で命をつなぐ生活は彼らの心を蝕むばかり。その状況下で協力し合ううちに山下と安慶名は少しずつお互いのことを理解し始め、いつしか山下は故郷に残してきた息子の姿を安慶名に重ねるようになる。
そんなある時、米軍基地に捨ててある食料や物資を発見したことで 2 人の生活は一変。敵の食料など食べないと当初拒んでいた山下だったが、極限の樹上生活の中で祖国への忠誠心は徐々に揺らいでいく。
それでも必死に「戦い」を続ける彼らに待ち受ける、戦争の終焉とは——。
(オフィシャルより引用)
実話に基づくストーリー
一番驚いたのは、実話が基になっているという事。
2人の兵士が2年間もの間、ガジュマルの木の上で終戦を知らずに過ごしていた?考えられませんでした。。
絶対的な存在である上官役の「堤 真一」さんと沖縄生まれで島から出た事も無い新兵役の「山田裕貴」さん戦場の極限状態なのに、どこか“人間らしさ”が残る不思議な映像空間。
空腹・恐怖・希望・怒り。
二人の人間模様が丁寧に描かれます。
映画の舞台は沖縄の離島「伊江島」
「伊江島」で起きた悲しい過去。
多くの島民は、この時に犠牲になったと聞いています。
私も何度か伊江島に行きましたが、本当にのどかで平和な島。


島を一望できる「伊江島タッチュー」正式名称「城山(ぐすくやま)」
あの時も、今もずっと島にあり、伊江島の変化を、どう見てきたのだろうか。。
若い世代の方に観てもらいたい
太平洋戦争終結から2025年で80年。だんだんと引き継がれている過去の記憶は薄れていってしまう。
映画を通じて、伝えられることもあると思います。沖縄出身の平監督がこの作品をつくった事にとてもとても大きな意義があると感じています。
世界中で今なお争いごとが起きていますが、悲しい過去の記憶を引き継ぎ、繰り返したくない。
『木の上の軍隊』
主人公の二人の極限心理の中の感情で沖縄戦を描かれているとても素晴らしい作品です。
ぜひ観てほしい映画です。
なんとDVDも発売になるそうなので要チェックですね。

ミラクルシティコザ、公開の時の「平監督」と!
お互い若い(笑)












