西表島の自然と暮らしを伝えるドキュメンタリー映画『生生流転』

『生生流転(せいせいるてん)Us 4 IRIOMOTE THE MOVIE

2021年ユネスコ世界自然遺産に登録された、沖縄県の西表島。

そこに広がる豊かな自然と、受け継がれてきた文化。そして、島で暮らす人々の姿を未来へ残していこうと制作されたドキュメンタリー映画があります。

仲程長治監督による作品、西表島で今、起きていることを伝えるドキュメンタリー映画です。

作品は現在、YouTubeで無料公開されていますのでご覧ください。

人間は、自然の中に生かされている

この作品を観て、改めて感じたことがあります。

それは、

人間は、自然の中に生かされている。

ということです。

作品に登場する染織家・石垣昭子さんは、西表島の植物など、島にある自然の素材を使って染織文化を生み出しています。

石垣昭子さんの生き方を見ていると、自然の流れに身を任せ、その土地の利を生かし、その時々の状況や環境に合わせて生きていく。

それが本来の人間の生き方なのではないだろうかと、深く考えさせられます。

人間は、自然よりも前に出てはいけない。

人間の都合ばかりを優先すれば、やがて環境破壊につながっていくのだと思います。

西表島だけの話ではない

これは、自然豊かな西表島だけに限った話ではありません。

私たちが暮らしている地域にも、その土地で守られてきた伝統があります。

目の前にある自然、その地域ならではの言葉や芸能、文化や暮らし。

それらを守り、次の世代へつないでいくためには、一人ひとりの小さな行動が大切なのだと思います。

西表島の豊かな自然と、心を癒やしてくれる音楽。

美しい映像を眺めているだけでも、心地よい作品です。

観終わったあとには、きっと自分自身に問いかけたくなります。

さあ、私たちには何ができるのか。

いなくなってしまったカブトムシ

そういえば、以前、家の近くの小さな森に大きな木がありました。

夏になると、その木にはカブトムシが集まってきました。

毎年夏になると、息子と一緒にカブトムシを捕りに行くのが楽しみでした。

ところが、ある年、その大きな木が切られてしまいました。

それから、カブトムシを見かけなくなってしまいました。

あのカブトムシたちは、どこへ行ってしまったのだろう。

この映画を観て、身近な自然との暮らしについて改めて考えさせられました。

心に響いた言葉

作品の中で、特に心に響いた言葉があります。

自然から出るゴミは、時間を経ていずれ土に帰る。
人間から出るゴミは、自然には帰らない。
だから人間が責任をもって回収しないといけない。

とてもシンプルですが、大切なことを突きつけられる言葉です。

自然の中で楽しませてもらうのなら、自分たちが出したものには人間が最後まで責任を持つ。

当たり前のことですが、その当たり前が守られなければ、美しい自然を未来へ残していくことはできません。

見るだけで終わらず、考えて行動する

作品の中には、こんな言葉も登場します。

百聞は一見にしかず。
百見は一行にしかず。
百行は一考にしかず。

話を何度も聞くだけでなく、まずは自分の目で見る。

見るだけで終わらず、実際に体験する。

そして、ただ行動を繰り返すのではなく、自然や地質、そこに暮らす生き物、その土地の文化や環境をよく知ったうえで、しっかり考えて行動する。

大切なのは、行った回数や行動の多さだけではありません。

何のために行動するのか。

その行動が自然や文化、そこで暮らす人たちにどのような影響を与えるのか。

一度立ち止まり、考えることが必要なのだと思います。

本当に、そのとおりだと思いました。

まずは西表島へ行ってみよう

個人的に最近、地域芸能、伝統文化にとても興味が湧いて色々と調べています。

ただ観光地として訪れるのではなく、西表島の自然や歴史、文化、そこで暮らす人々のことをきちんと知りたい。

そして、その土地への敬意と思いやりを持って、西表島の自然を体験してみたいと思います。

映画『生生流転』は、西表島の美しい風景を楽しむだけの作品ではありません。

自然と人間の関係、地域の文化を守る意味、そして私たち一人ひとりに何ができるのかを考えるきっかけを与えてくれる作品です。

ぜひ、ゆっくりと時間をつくって観てみてください。

▶︎ ドキュメンタリー映画『生生流転』をYouTubeで観る

▶︎ Us 4 IRIOMOTE公式作品ページ

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