
沖縄の事を深く知れる一冊です
世界的にも知られている名曲『島唄』
沖縄出身ではない宮沢さんが沖縄と出会い、どのように「島唄」が出来たのか。
当時の葛藤なども振り返りながら書かれております。
後半は対談形式ですすめられ、語り手として登場されるのは、
元ボクシング世界チャンピオン「具志堅用高」さん
お笑い芸人、作家の「又吉直樹」さん、
八重山民謡歌手「大工哲弘」さん、
映画監督「中江裕司」さん、
桜坂劇場プロデューサー「野田隆司」さん、
美術家「山城千佳子」さん、
演出家「平田大一」さん、
元ひめゆり学徒隊「島袋淑子」さん、
ひめゆり平和記念資料館館長「普天間朝佳」さん、
そして「西由良」さん。
さまざまな立場の方たちにまさに「沖縄のことを聞かせてください」と語りかけ、その声を丁寧に記録された作品です。
美しい海や陽気なイメージだけじゃない、沖縄の姿を知るきっかけとなるような一冊です。
丁寧な注釈文章が(もはや本文と同じくらいの量?)詳しすぎるくらい書かれております。私もしっかり向き合って3か月掛けて読みました。ゆっくりでいいので理解しながら読み進めて欲しいです。

名曲「島唄」製作のエピソード
今まで何百回と聞いて来た「島唄」
歌詞だって何回も聞いていたので知っていた。
つもりだった。。
歌詞に込められた本当の意味。
曲アレンジに込められた裏のメッセージ。
ここではこれ以上詳しく書きませんが、宮沢さんが本書の中で、たくさんの葛藤があったと赤裸々に語っておられます。(個々の部分だけでも読んで頂きたい)
今では想像もできないくらい当時は「沖縄」と「本土」には高い壁があった。そんな中にできた曲。
本当に発表してよいのか?
大きな時代の変化の時だったのだと思います。
宮沢さんはその変化の時空の中で突き動かされ、何かに導かれて名曲「島唄」が出来上がったのではないか?と思ってしまいます。
宮沢さんに私は勝手に共感しているのですが、沖縄出身では無い中で、宮沢さんは歌を通じて、沖縄に出会い、私は商売を通じて、導かれたくさんの人に出会ってきました。
「一生沖縄と関わっていくな」と直感があったと書かれていました。
宮沢さんには恐れ多いが、、私も同じ気持ちだったのです。
まだまだ、私も勉強不足で知らない事ばかり。
沖縄のことを知るには「そこに生きている人々の声」を聴くことが欠かせません。
ぜひおすすめの一冊ですので手に取って読んで頂きたいです。
鶴見ウチナー祭出演決定!
そして、今年の鶴見ウチナー祭に「宮沢和史」さんがゲストに来ていただけます。
エピソードを知り、改めて聴く「島唄」
楽しみです。

第10回 鶴見ウチナー祭
日時:2025年11月1日(土)2日(日)
時間:11:00~17:00
場所:横浜市鶴見区入船公園
横浜市鶴見区弁天町3-1
詳しくはコチラの記事をチェック
沖縄のことを聞かせてください [ 宮沢和史 ]
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