【書評】直木賞作品『宝島』~戦後の沖縄~激動の熱い時代を感じろ!

真藤順丈さん作の『宝島』
2018年直木賞受賞作品で話題となりました。

2024年。今あえておすすめしたい一冊なのです。

時は1952年。戦争直後の沖縄が舞台。
表面上の知識としてもちろん大変な時期であったのは理解していますが、小説の物語を通じて自分もその時代の主人公達の一員になったかのような錯覚に陥って物語に引き込まれてるような作品です。

沖縄方言部分や独特の言い回しなど沖縄の事がわからないと少し読みにくい部分もありますが、
細かく解説しながらストーリー展開していくので色々と時代背景も学びながら読み進めていけます。超大作なのでじっくり読み進めてください笑

標準語で書かれた横に当時の沖縄方言の字幕がふってある所は面白いですね。

瀬長亀次郎さん、コザ暴動など実在する人物、歴史的事実とも主人公達は交錯し、より深く当時の状況を理解できます。
この時代と共に強く生きた若者達の熱い話しです。

あらすじ(※ネタバレ無し)

1952年前後間もないの沖縄。
アメリカの倉庫や基地から物資を奪ってくる
『戦果アギヤー』
ある夏の夜、嘉手納基地から物資を盗み出す計画を決行するが失敗に終わる。
生きて帰る事が1番の戦果であると大切にしていたリーダーであるオンちゃんが行方不明に、
その後何年経っても消息がつかめないオンちゃん
共に襲撃に加わった、親友グスク。オンちゃんの弟のレイ。そしてオンちゃんの恋人のヤマコ
どこかでオンちゃんは生き続けていると信じて、沖縄返還までの20年。それぞれの人生を歩み出す、、

激動の時代を生き抜き、懸命にそれぞれの立場で奔走していく若者たちの物語。

最後にオンちゃんが残した『予定になかった戦果』とは、、?

主な登場人物

  • オンちゃん
    戦果アギヤーのリーダーとして住民達の為に薬などを奪う。地元コザではみんなに愛され英雄的存在。
  • グスク
    オンちゃんの親友。戦果アギヤーから警官へ
  • レイ
    島の英雄オンちゃんの弟、グスクの2個下。頭よりも腕っぷしで生きているやんちゃ者。のちにテロリストとなる。
  • ヤマコ
    オンちゃんの恋人。のちに教師となる。

もし自分がこの時代に生きていたらどんな行動をしていたのか?どんな生き方をしていただろうか?
そんな事を創造しながら読み進めていました。
たった50年数前の話だが今では想像も出来ない程、激しい時代。

今なお続く、沖縄が抱えている問題に小説を通じて感じて、それぞれの考えるキッカケとなればと思います。

それにしてもこんな分厚い本、久々読んだな笑

ぜひ読んで頂きたい一冊です。


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